過去の恥ずかしい記録をまとめました。

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-過去ログは古い順に並んでいます-

2007年10月2日(火)

ふと考えたんだけど・・・


 〝リレーのON/OFFのタイミングを自由に出来ないか〟という質問をよく受ける。ようするに、ある〝きっかけ(トリガー)〟を合図に何秒後かに何秒間だけリレーをONにしたいとか、何回かON/OFFを繰り返したい。あるいは2つ以上の決められたタイミングのトリガーで、リレーを一定時間だけONにしたいとか・・・。同じような質問を何度も受ける。
 そのたび「PICか何かで簡単なプログラムを組めば出来ますよ」と答えているが、この手の質問はあとを絶たない。いっそのことリレーのコントロール言語を作って、自由にプログラムできるシステムを作ったらどうかな・・・。PICも元々は任意のデバイスになるようにプログラムで変更できるようにしていたのが始まりだと聞くよ。

 ROMライターのようなシステムを作り、そこからリレー制御の命令をPICのEEPROMへ書き込み、書き込まれたPICをターゲットボードに挿し込んで走らせれば、EEPROMから命令を順に読み出して、そのとおり動きだすという仕組みだ。

 リレー制御だけのプログラム言語なので数はそんなに多くなくていいと思う。とにかく命令を並べてそのとおりに動けばいいのだから、そんなに難しくは無いと思う・・・。

¶リレーコントロール言語は誰が動かしているのか?



 その言語を解析して走らせるプログラムはそのPICの中に書かれているとして、それをいまやっているFlash PICでシミュレートしたら・・・と思ったとき、軽いめまいが走った。

 リレー制御のプログラムはPICのプログラムで走る。そのプログラムをシミュレートしているのはFlash PICだ。
 Flash PICはフラッシュプレーヤーが動かしている、フラッシュプレーヤーはインターネットのブラウザ上で動いている、ブラウザはWindowsのOSの上で動いている、OSはそのホストマシンのCPUが動かしている・・・。
 リレー制御プログラムは誰が動かしているの?

 まるでロシアのマトリョーシカ人形のような構造になる。
 合わせ鏡に顔を突っ込んだ時のような無限の広がりを感じてめまいが起きた。

 ね、おもしろいでしょ。
 だめ?



2007年10月6日(土)

旬の味は・・・


 突然ですが・・・。秋ですね。
 秋といえば食欲の秋。戻り鰹がうま~い。

 鰹は生でニンニクのスライスを載せて醤油で食べるのが大好きだ。

 昨夜も脂ののった美味しそうな鰹が食卓に出てきたので、ニンニクをたっぷりスライスして、たべた食べた、くった喰った。

 おかげで、今朝は「ニンニク・クラ~ッシュ!」
 お腹がクラ~ッシュ!

 トイレに駆け込みぱなっし。 プラス! 口臭道徳が最悪事態に・・・!
 ぷははは。

 いくら美味しいからといって、ニンニクの取りすぎにご注意。

 お下劣な話ですみません。
 今日一日は誰とも会わないでおこぉ~っと。




2007年10月7日(日)

どうもすみません・・・


 Flash PICについて報告のメールを頂きました。
 定数の減算命令、〝sublw〟が正しく動作しないということでした。

 えっ?うそぉ~。

 早速試してみる。

 げっ! ほんまや。

 減算されない。げげげ、のげ。

 すぐに修整しました。どうもありがとうございした。
 おそらくまだまだバグが出てくると思います。懲りずにまたまたご報告ください。

 お詫びといっては何ですが、トレーニングボード2というのをFlash PICに追加したよ。  こんどは4桁の表示器2組と20個のキーボード付きという新しいボード。
 昔なつかしい〝TK-80〟のPIC版といったところ。

 これで、キーボードから数値を入力して、結果を表示器にだすというプログラムが組めるようになる。
 サンプルプログラムも追加していく予定なので、また遊んでやって欲しい。

 バグも出てくるだろうけどね・・・。えへへ。




2007年10月8日(月)

どうもすみません2・・・


 〝nisimo〟様。まことに申し訳ありませんでした。
 「リンク張らせて頂きました」とメールを出しておきながら、作業が遅れて昨夜は間に合いませんでした。
 本日このペ-ジの左に張らせて頂いております。

 なお、〝nisimo〟様のホームページ、〝趣味の 電子工作研究室〟のバナーが見当たりませんでしたので、勝手ながら作らせて頂いておりますがよろしいでしょうか。

 連日の失敗続き・・・。
 なさけない。気が短いのか(短気ではないよ)忙しない性格で、何でもすぐにやらないと収まらない。でも、肝心なことが抜けていて、迷惑を掛けてしまう。

 とほほほ・・・。

 〝nisimo〟さん。ホントにごめんなさい。





2007年10月9日(火)

休み明け・・・


 今週から新しいボードの回路図書きに入る。ボード名は〝EV5〟にする。これも仮名だけどね。ここでは書けない。

 何度も書いているが、別に悪いことをしているんぢゃないよ。何を作っているか書くと「あそこの技術者は社内秘の開発モノを公表しとる」となって、このホームページは即閉鎖になってしまう。
 「だったら、何も書かなければいいじゃん」って言われたら、みもふたも無い。このホームページの趣旨が消え、何も書くことが無くなって、毎日何を食べたかの献立日記になってしまうもんね。

 せっかくこういう仕事に就いたんだし、イロイロな問題をクリアした部分で、一般的なことは公表してもいいと思ってこのホームページを立ち上げたんだよ。なので何を作っているかは、守秘義務という鎖で縛られているので書けないが我慢してください。もっとも、この仮名だけでわかる人には解ってしまうかもしれない。これでもドキドキしてんだよ。
 ぢゃあ。一般的なものって何だ?

 赤外線通信でゲーム機の操作パネルの情報を送る話でもやるか?
 トランジスタアレイ TD62003 で行うシリアル通信?
 高電圧(30V)のパルスをPICで読み取る方法?
 電源のON/OFFを繰り返しても絶対誤動作しないでAC100VをPICでコントロールする方法?
 RS485ドライバー SN75LBC184を使って約1000mのシリアル通信の話?
 オーディオ信号を800m先まで延ばした話?
 ADPCMのデコーダーICに取り付けられている音声データROMをCPU側で認識する方法?

 ・・・う~ん。時間が無いので、またこんどね・・・。
 今日はモーター駆動 ICのお話し。

 今回もモータ駆動部分があるので、モータードライブをいつものTA8429Hにした。
 このドライブICはなかなか優秀。いまだにIC が焼けたとかの話を聞かない。1番ピンを5Vにプルアップしておいて、2番ピンをLoにするだけでモーターが回転する。ブレーキ回路も付いていて瞬時に停止する。外付け回路は一切要らないし、逆回転もできる。

 クルマのドアロックアクチュエーターにも使われ始めているらしいが、こちらはまだリレーだけのブレーキ回路で充分だけどね。
 このモーターのブレーキって意外と重要。ふつうにリレーを使って回転させても停止時にモーターが惰性で廻って止めたい位置で止まらないのが普通。そこで一般的なのが停止時にモーターの両端子をショートさせる回路にする。クルマのドアロック回路ではアクチュエーターモーターの両端子をGNDに落としている。簡単な回路なんだけど、そこそこブレーキが効くので知っておくと何かとお得。(回路図はこんど時間のある時にね・・・)

 ところが、もっと瞬間的に停止させないとだめな場合がある。たとえば自動販売機のお釣りのホッパーや両替機の硬貨排出ホッパーなどだ。
 少しでも惰性で回転すると、お釣りが時々多めに出てしまう。お客さんとしてはうれしいが、機械としては落第。それを作った会社は潰れてしまう。

 ブレーキ回路をトランジスタや抵抗で作ると部品点数が多くなってたいへん。でもTA8429Hは、そのブレーキ回路が内蔵されているのでほんとにベンリ。

 東芝さんありがとう・・・。って、他のメーカーさんでも同じようなの作ってますけどぉ~。







2007年10月10日(水)

 たいした話ではないけれど、昨日の続き・・・


 モーターを回転させるために本格的に書き出したら、本になるほどいろいろなことがある。
 ステッピングモーターの話から、DCモーターをMOSFETでHブリッジにして正逆回転など切が無い。
 昨日の続きなので超簡単なやつで話を濁して逃げ切ってしまおう・・・えへへへ。

 普通にリレーでモーターを回転させると、惰性で廻って止めたい位置で止めれない。で、ブレーキを掛けるという話だった。

 リレーでモーターを回転させるにはこんな回路になると思う。

[a]が普通にリレーでON/OFFしている回路。[b]はリレーOFF時にモーターの両端をGNDに落としているのでブレーキが掛かる。(図ではリレーがOFFでモーターが停止している状態を表している)
[c]はクルマのドアロック・アンロック回路で、正転用リレーがONになるとドアロック。逆転用リレーがONになるとアンロックになる。リレーがどちらもOFFになるとモーター両端がGNDにショートされて同じようにブレーキが掛かる。
ほとんどのクルマがこんな回路になっている。

 正転用と逆転用のリレーを同時にONにするのは意味が無いからね。モーターは廻らない・・・。
 正逆回路は簡単で実用的。覚えておくとベンリだよ。



 昨日も書いたけど、ADPCMの専用デコーダに取り付けられる音声ROMに、音声データとは関係ないID番号を書き込んで、ROMを交換してもコントロールしているCPU側でこのID番号を認識させる話は傑作なので、次の機会にでもしようかな。

 今日は時間が無いので・・・
 このへんで・・・。ごきげんよう・・・。

 ぷぷっ、短波放送かっ!





2007年10月11日(木)

 作業場の整理整頓は・・・


 〝EV5〟の回路図ができあがり、ボードの試作を始める。
 今回の〝EV5〟も今までと同様、ターゲットマシンに寄生してそれを裏からコントロールするような構造だ。
 
 ユニバーサルボード(蛇の目基板)に部品を配置、半田ゴテで回路図どおりに配線していく。何度やってもこの作業は実に地味だ。
 でも、希望通りのモノに仕上がるまで何回は回路変更が起きるので、試作の段階からアートワークはできない。なので、最初の1発目はこうするしか方法がない。

 試作ボードの配線が終わると、ICEロジアナを突っ込んでプログラムのコーディングに入るが、この段階になると机の上はマウスとキーボード以外に、半田ゴテとバキューム式のピストル型半田吸い取り器が並ぶ。それらのコードがゴチャゴチャしだす。ロジアナは別のパソコンで操作するために、さらにキーボードが追加される。そしてその上にデータシートや回路図などの紙面が広がる。

 広がるのは机の上だけではない。机の横手からパソコンと試作ボードをつなぐICE のケーブルとロジアナのケーブルがうねうねと床を這い、試作ボードとターゲットマシンのあいだは40ピンのフラットケーブルが2本つながる。ターゲットマシンの上には
オシロスコープが乗っかっていてケーブルが下に垂れている。

 もう、収拾が付かない。

 床のケーブルに足を引っ掛けて、計測機器を倒すこともある。そのつど他のスタッフの白い目が注がれる。

 うううう。ごベんなさい。

 みなさんはどうなんでしょう?
 やっぱ綺麗に整頓されて作業しやすくしているんだろうな。
 それとも現場ってこんなもんなのかな?

 もうちっと、なんか考えよ~っと。





2007年10月12日(金)

 他人事ではないよ・・・


 今日はなんか暗い・・・。バグがあんなに大規模に報道されるなんて、同じような仕事をしている者にとってショックだ。

 改札口のシステムのバグが社会に及ぼした影響は多大だが、改札口が停止したのが本当の原因なのだろうか。

 報道によると想定外のデータが入ったためにセキュリティが掛かり、起動しなかったらしいが、そんな単純なものではないと思う。想定外のデータのテストは絶対にしていたはずだ・・・。ここらがなんかプンプン臭うなぁ。

 まぁ、想定外なのでセキュリティが働くのは間違っていない。
 考えに及ばない状況になったんだから停止するのは当然だと思う。そうプログラムされているんだから・・・。

 とにかくお金に関する機器はシビアーにできている。

 ただ、おかしく思ったのはそのシステムが停止したときに、追従するシステム(電子定期券)の取り扱いまでを考えられていなかったことだ。親システムが停止した時の想定がされていなかったのだろうか、それとも親システムは停止しないとタカをくくっていたのか・・・。それが事を大きくしたのだと思う。電子マネーの大きな問題点だよな。

 プログラムを組んだことがある人ならわかってもらえると思うが、コンピュータは組み込まれたプログラムの通りに動く。ホントにその通りに正しく動く。でも、その動きはプログラマーが全ての状況を頭の中で再現して、それに応じてプログラムしていく。なので、それが正しいかどうかはプログラマーが想定していた以上の条件を当てはめないと答えは出ない。システムが複雑になればなるほど条件は広がっていく。

 でも、納期は決まっている・・・。

 結果、すべての条件がテストされずにそれは世の中に出てくる。そうなると、正しく動くはずのコンピュータの中には人間の誤りが必ず刷り込まれている。人間が神で無い限りコンピュータは正しく動かない。

 そんな機械を当てにするのか?





2007年10月14日(日)

 想定外の状況・・・


 大きなシステムがバグを出して報道される時に必ずいわれるのが「想定外の・・・」ということば。
 一般の人が聞いたら言い訳に聞こえるようだが、決して言い訳ぢゃないよ。

 ほんとにコンピュータって純粋にバカ正直なんだ。たとえ、命令が間違っていようと絶対に服従。命令通りの仕事をする。

 古臭い例で悪いが、目玉焼きを作る機械をプログラムしたとしよう。処理手順はたぶんこうなる。

① ガスの元栓を開け、コンロに火を付けて強火にしてフライパンをのせる
② フライパンに油を引く。
③ フライパンの表面温度が180度を超えたか? 超えれば④へ
④ 卵を割って入れる。
⑤ 塩を0.5gと胡椒を0.2g均等にかけて、弱火にしてフタをする。
⑥ 3分経ったか? 経てば⑦へ
⑦ 火を止めてから、フタをあけてフライパンの卵をお皿に移す。
⑧ ガスの元栓を閉める。
 表面温度と調味料の量、焼き時間は正しいかどうか分からないのであとで調整できるようにするとして、曖昧な点は一杯あるが、上の手順でプログラムすれば、とりあえず目玉焼き器ができると思う。

 個人的に使用する目玉焼きシステムならここでプログラムに入っても許される。でも、この機械を製品として作り上げるためには、ここから想定外の条件を当てはめて万全を尽くすはず。
 考えられる想定外の条件を出してみたよ。たかが目玉焼きを作るだけでもこんなに出てくる。(聡明な諸兄姉ならもっと見つけてもらえると思うが・・・)

●ガスコンロに火が点かなかったら・・・
  フライパンが180度になるまで待っているので、ガス漏れのままで大変危険。(エライこっちゃ)

●温度計が壊れていたら・・・
  フライパンが180度を超えても処理が移らず、フライパンを熱し続けるので火事になる。(ぎょへぇ~)
 ・点火後、温度がまったく上がらない場合はすぐガスを止めて、ガス漏れ警報か温度計の故障警報を出すようにする。
 ・点火後、温度変化は見られるが、一定時間以上経っても180度を超えないときは、異常燃焼警報を出してガスをすぐに止める。
 などの処理が欲しいね。

●卵を入れてフタをしたあと、時計が狂っていたり止まっていたら・・・
  最悪、火事になる。(どひゃ~)
 時計が狂っていなくても、〝3分丁度になったら・・・〟にした場合と〝3分以上経ったら・・・〟では状況が異なる。
 〝3分丁度になったら〟にした場合、3分00秒を見逃した場合、それ以降は丁度ではないので、もう火は止められない。きっと火事になる。(恐ろしかぁ)
 ここらが、コンピュータのバカ正直なところ。こんな状況はしょっちゅうあるよ。
 なので、ここは〝3分以上経ったら〟にすべし(うんうん)

●弱火にならなかったら・・・
  真っ黒こげぇ~。
 ここにも温度管理を入れたほうがいい。弱火にして温度が下がらなかったら異常燃焼警報を出してガスを止める方が良いよね。

・卵を入れるお皿が割れていたら? 無かったら?・・・
  卵は「ベシャッ」と床に落ちる。(だめじゃん)
 機械にお皿の確認をさせる処理が必要。(ほんまやネ)

 これ以外にも、想定外の条件が・・・。
・フライパンがコンロの真上にのらなかった場合
・フライパンが無かった場合
・異様に速く180度に達した場合
・卵が割れなかった場合
・卵を割ったときに、殻が入った場合
・卵を割ったら腐っていた場合
・フタがちゃんと開けられなかった場合
・お皿に目玉焼きがちゃんと移らなかった場合
・ガスの火が消えなかった場合
 ね、結構あるでしょ。

 特にガスコンロの点火・消火の確認センサーやガス漏れセンサーが無く、温度計ひとつでやっているので業務用のシステムとしては最悪。絶対に会議で叩かれるよ。

 今回の改札口の不具合も、上の目玉焼き器のように何かの処理が抜けていたのだと思う(心中察します・・・)


 あっ、目玉焼きシステムにもうひとつ想定外の条件を追加しなければ・・・。

 先月分のガス代を払うのを忘れていて、ガスが止められていた場合を忘れていた。
 処理を追加しなければ!

 〝すぐにガス料金を払いに走る〟

 目玉焼きはいつまで経っても食べられない・・・(あははは)




2007年10月16日(火)

 想定外の状況が、わが身にも・・・


 初期ロットの製品は出荷してから1~2ヵ月後あたりに不具合が発見されて連絡が入ってくることがよくある。
 そろそろかな?なんて思っていると案の定、連絡が入った。

 別に手を抜いているんぢゃないよ。想定外の状況を散々考え出して、テストを続けていても何らかの漏れがある。
 しかし今回の場合は、仕様が単純なのでそれほど多くの条件は無く、テスト漏れは考えられなかった。

 あまり大きな声ではいえないが(ここで書くのは大きな声以上に伝わるけど・・・)想定外の状況というモノ中には、それを取り付ける技術者さん(インストーラーって呼んでいる)が原因している場合もある。

 このユニットは単体では動かず、あるマザーマシンにそれを取り付け、配線して使用するモノなのでインストーラが存在する。その人の勘違いや配線ミスによる不具合も少なくない。
 でも大人の事情ってやつで、そこを強く言えない・・・悲しいね。

 今回、不具合だといわれるユニットは、ひとつのパルス入力を受けると設定されたパルス数に変換して出力するという簡単なモノだが、それがパルス出力の途中で信号が途絶えるときがあって、マザーマシンが1パルス少なく認識してしまうというもの。

 仕様が簡単だったのと、他のモジュールの焼き直しなのでプログラムにはバグは無いはず。念のためICE を使って念入りに調べたがやはりバグは見当たらなかった。

 そこで、ロジアナを突っ込んでパルスを計測したが、まったく正しい出力だった。なんらかのノイズの混入でコチラのユニットが停止するのなら、パルスは途中で止まるはず。単純に出力中のパルスが、たま~に欠けるらしい。

 ロジアナをユニットの出力ポートと、受け側のマザーマシンの入力ポートに差し込んで700回もテストをした。パルス数に直すと1万パルス以上を出力させて、受け側の波形と照らし合わせたが異常が見られなかった。
 自分でいうのもなんだけど、波形の乱れもまったく無く、みごとに綺麗な出力だった。

 こうなると、もう配線の接続不良ぐらいしか考えられない。そう先方に伝えたが簡単には納得してもらえなかった。向こうも技術者、そう簡単に非を認めるはずが無いよな。

 とりあえず、受け側になるマザーマシンが検知漏れをしているかもしれないので、パルスの間隔を遅くして、部品を全て新品に交換してもう一度使用してもらうことになった。

 その後もテストを続けたが・・・もちろん異常は無かった。

 原因が不明なので非常に気持ち悪い。こちらとしては現場の配線状況が一番怪しいと思うが、何度も言うと相手をを怒らせることになるので、当たり障り無く伝え今日は収まった。

 このユニットを取り付けた数は50台だそうだ。そのうち2台がそのような症状になっているらしい。

 現状ではまったく不明・・・。
 しばらく眠れぬ日々が続きそう・・・あーめん。





2007年10月19日(金)

 蜘蛛の糸・・・


 今年の春頃から同居しているヤツがいる。彼の部屋は我が家のトイレの水洗タンクのカドの裏。
 暑い日も寒い日も、そこにじっとしている2センチほどの蜘蛛が彼の正体。
 クモの巣はほとんど張っていない。種類は知らない。ただ真っ黒だ。

 夜行性なのか、昼はタンクの裏にじっとしていて、夜になるとタンクの水の出るUの字型に曲がった蛇口の手前、タンクのフチ近くに出てくる。

 餌になるものはほとんどないと思うが、どこに行くこともなくじっとしている。こちらに危害を加える様子もないので、そのまま住むことを許していた。

 そんな彼が昨夜は冒険をした。

 手洗いの水がタンクの中に流れ落ちる穴。そのすぐそばまで遠征をしていたのだ。こちらも気がついて、そのまま水を流したらタンクの中に落ちるぞ・・・と注意しようと思った矢先。つい、コトが終わったときの条件反射でレバーを廻してしまった。

「あっ」と思ったときは遅く、勢いよく噴出した水にのまれ真っ暗な穴の中へ落ちていった。
 「しまった!」と後悔したがもう遅い。出てしまった水は止められない。
 彼の大きさからすると、タンクの中はこの世のものとは思えないほどの激流が渦巻き、息もできない状態で濁流にもみくちゃにされているはずだ。まさに地獄・・・。(あ~めん)

 半年間、トイレとはいえ、同じ屋根の下で生活していた友人(?)を見捨てるにはあまりにも可愛そうになり、タンクの上ブタをあけて捜索してみると、やはり濁流の中で上下に浮き沈みしている。我が人生の終末を悟ったのか、身体を丸くして水流に身をまかせていた。

 浮いてきたときを狙って、トイレットティッシュを差し出すと、それが見えたらしく、すばやくティッシュをつかんで絶対放さなかった。
 タンクを元に戻し、ティッシュにしがみついた彼をいつもの場所に置いてやると、しばらく静止していたが、すぐに足を伸ばし何事もなかったようにいつものねぐらへ帰っていった。

 こんな小さな生き物にも感情ってあるのかな?

 動きだけならクモロボットを拵えても同じモノが作れそうな気がする。さすがにセイコー社のムッシュじゃないが、こんな小さいのはムリとしても、たくさんのセンサーをつければ、刺激に反応して同じような動きは作れる。蜘蛛もたんに光や振動、温度などの刺激で動いているのかな?

 クモロボットも人口のクモの巣を張ってやって、それに何かが絡まれば、その刺激に反応してその場所を特定して移動させたり、大きな刺激を受けたときは、全部の足を〝バッ〟と広げて警戒するようにプログラムすることも出来る。あるいは涼しい場所を探して移動するようにも作ることはできるよな。(ちょっと作ってみたい・・・。)

 繁殖することや餌を食べることは別にして、クモロボットと蜘蛛の違いはなんだろか?蜘蛛には感情があるのだろうか。もしあるとすると、クモロボットはどんなにがんばっても蜘蛛にはなれない。アトムと同じ悩みを抱えるわけだ。やはり、エモーションチップ(感情を作れる集積回路)の登場を待つしかないか・・・。

 はたして、蜘蛛に感情があるか・・・恩返しでもしてもらったら分かるんだけどね。

 不具合の原因がわからず追い詰められていると、空から一本の蜘蛛の糸が・・・・・。
 むふふふ・・・。






2007年10月20日(土)

 画期的大発明・・・


〝大微元機砲〟ってご存知だろうか。

 電子部品の電源回路から特殊な電子を送り込んで集積回路を活性化させるモノ。
 デバイスの反応が高速化されるらしい。

 なにやら胡散臭くない? 特殊な電子って何?

 そんなもんで活性化もくそもないだろ・・・。って思われた方、安心してください。この機械は私が見た夢の中の話です。

 例のごとく、またまた面白そうな夢を見た。

 〝大微元機砲〟と呼ばれる機械がわが社にサンプルとしてやってきたところから始まる。
 なにやら大陸のお国からやってきたようなネーミングと、取り説の内容からすぐに胡散臭く感じられた。もちろん夢の中でそう感じていた。

 なぜ〝大微元機砲〟なのか、何て読むかも分からない。夢の中の仕様書のタイトルにでっかい文字でそう書いてあった。ここだけははっきり覚えている。
 他にも原理を示す説明図と回路図なんかも出てきたが、目が覚めてからどうしても思い出せなかった。

 もしかしたら特許モンの夢のお告げだったかもしれない。くそぉ。惜しいことをした。

 自分の夢の中に見たことも無い機械が出てくることがタマにあるが、これもやっぱり過去の記憶の中からいろんなモノが混ざり合って映像化されてるんだろうな。だったら、あながち変なモノではなく、ちゃんとしたモノだった可能性があったかもね。

 くそぉ。そう思うと何か惜しいことをした。回路図だけでも記憶しておけばよかった。
 〝大微元機砲〟は画期的な大発明になったかも知れないのに・・・。

 今から寝たら、夢の続きを見れるだろうか?

 寝たろ・・・。

   果報は寝て待て。






2007年10月21日(日)

 夢は映画より面白いのぢゃ・・・


 寝室の枕元には常にメモ帳と鉛筆が置いてある。何かひらめいた時にすぐメモれるようにと準備してあるのだが、面白い夢を見たときはその記録を取ることもある。
 昨日の話題にもなったことなので、他の夢も紹介しよう。

 アクション映画を見ている夢を見たこともある。登場人物はまったく誰だか分からない。でもちゃんと悪人と主人公に分かれていて、悪人は黒っぽいスーツを着ている。マトリックスの黒服の男のようなイメージ。

 記憶しているのはカーアクションのシーン・・・。あくまでもこれはワタシの夢ですので文句言わないでね。

 平和のために作られた装置を悪用しようと、ある研究室から悪者がそれを盗み出した。取り返そうと追いかける主人公をかわしながら近未来のクルマに飛び込み逃げるシーンだ。

 もう少しのところまで迫ったが、悪者は奪った装置を持ったままクルマをスタートさせる。だが主人公は慌てず、持っていた特殊な銃をクルマのエンジンルームに向けて打ち込んだ。

「ドシュッ!」

 弾丸は白煙をあげながらクルマのボディを貫き、エンジンユニットの分厚い鉄板をも突き抜けて、方向制御部分に突き刺さって停止した。

 このときの弾丸を後ろから追いかけるカメラワークが見ものだった。すごいスピード感があり大迫力だったよ。(あくまでもこれはワタシの見ている夢です・・・。)

 主人公の打った弾丸は、クルマを破壊して逃走を阻止しようというのではないらしい。
 悪人は猛スピードで狭い路地を逃げ回り、視界から消えていった。

 カメラのアングルは主人公に戻る。主人公はもう慌てていなかった。後ろポケットからゲームの操作パッドのようなものを取り出し何かのボタンを押す。
 再び画面はエンジンルーム奥の弾丸のアップになる。弾丸の先端からプローブのようなものが伸び、それが生き物のようにクルマの回路の奥へ入っていく。

 画面は主人公の操作するレバーのアップに切り換わり、レバーを右に倒す映像が飛び込む。続いて悪者が狭い路地を高速で逃げ回っているシーンへとカメラは切り換わる。悪者が左の路地へ逃げようとハンドルを廻すが、いきなり逆の方向にクルマが向きを変える。
 逃走経路とは全然ちがう方向に動き出すクルマ。あせる悪者。でも、もう操縦不能。クルマは生き物のように狭い路地を高速に曲がり続け、逃げてきた元の研究室の入り口で待つ主人公の前に現れると急停車した。クルマの中には呆然とハンドルにしがみ付く悪者が少しコミカルに見える。  これが、だいぶ前に見た夢。

 目覚めた時は思わず「あ~おもしろかったぁ」とつぶやいた。
 どうやってクルマを遠隔操作させているかの質問には答えられない。だってこれはワタシの見たSFの夢だもんね。

 そんな夢の話されたって・・・あとでいくらでも着色できるじゃん・・・。と思われてもしょうがない。見たものをそのまま文章に直しているだけ。ま、文章に換えるときに若干の修整が入っているかもしれないが、誇張はしてないよ。これは信じてもらうしかない。

 時代劇風の昔話の夢を見たこともあるよ。

 食事をしようとしたときに〝おあずけ!〟と言われれば、食べるのをやめるよね。ペットの犬なんか、なぜだかしょっちゅう言われて、食べたいのを〝グッ〟と我慢している。もっとも我が家で昔飼っていた何匹かの犬は、みんなみごとに〝おあずけ〟を無視していたけど・・・あははは。

 この〝おあずけ〟の由来を夢で見たことがある。

 時は江戸時代・・・。たぶん・・・。登場人物がちょんまげを結っていたので・・・。
 だははは。アバウトやな~。

 とある峠の飯屋でのシーン・・・。
 この店では炊きたてゴハンを頼むと、目の前に出されたときに「うちは『おあずけ』ですので。」と必ず店員がそう告げる。
 ここは街道の飯屋なので常連客は少なく、ほとんどが旅の人ばかり。なので、たいがいの客は意味がわからずキョトンとしてご飯を食べるのが一時止まる。
 なので、〝おあずけ〟と言うと、食べるのを待つという意味にになった。・・・というお話し。

 その飯屋でいう『おあずけ』とは〝おひつ〟ごとお客に〝預けて〟、好きなだけおかわりが出来るということらしい。

 この話し、よそで喋っちゃだめですよ。これはあくまでもワタシが夢で見た話なんですから・・・。

 だははは~。





2007年10月24日(水)

 驚きの珍味・・・


 土曜日に西宮文学全集さんの本部へお邪魔した時に、珍しいものをお土産に頂いた。
 これがなんとフグの卵巣!
 そう、あの猛毒で絶対に食べてはいけないとされる部位だ。
 裏ルートから廻してもらったとかそんな怪しいものではないよ。〝ふぐの子〟という商品名で珍味として販売されていると教えてもらった。

珍味といえば・・・。
〝このわた(ナマコの腸の塩辛)〟ジュルジュルぬる~ん。うげぇ~。でも美味しい。
〝クチコ(ナマコの卵巣の干物)〟海の香りがよいね。
〝ノレソレ(アナゴの稚魚)〟う~ん何が美味しいのか?
〝酒盗(鰹の塩辛)〟日本酒にバッチリ。にゅる~ん。
〝ハチキン(卵黄の酒盗漬)〟ちょっと塩辛いけど、少し固まった卵黄が濃厚。
〝ウツボ〟う~ん。脂っこかった。
〝蜂の子(蜜蜂の幼虫)〟げぇ~。うじ虫じゃん! でも甘くて美味しく栄養満点。
〝ザザ虫(トビゲラの幼虫)〟ぐげぇ~。虫じゃん! でも甘辛く煮てありおいしい。
〝ハランボの塩焼き(鰹のお腹の脂身)〟脂がジューシィでいて、なお食感も抜群。
〝フグの腸にネギを入れたモノ〟名前は知らないが結構美味。
〝真珠貝の生の貝柱〟歯ごたえがあって抜群に美味しい。ただし鮮度が落ちると最悪。なので現地(冬の三重県)で無いと食べれない。

 今まで食べたことのある珍味を並べてみたが、フグの卵巣は初体験。
 面白いのは猛毒の部分を珍味として製造許可されているのは石川県だけだそうだ。詳しくはコチラ

 どのようなものかというと、少し塩辛い美味しいタラコ、といった感じ。麹のような香りが漂う。
 これを酒の肴にチビチビやっていると最高。もちろん日本酒で。

 試しにビールとウイスキーで食べてみたがだめだった。渋いような生臭さが口の中に広がり、塩辛さが苦く感じて舌を刺してだめ。やはり日本酒にピッタリ。日本酒の甘みが生臭さと塩辛さを消し去り、漬けられた香りと重なりなんともいえない旨さが口に広がる。
 日本人に生まれてきて良かったことを再認識。いちどお試しあれ・・・。

 話は変わるが、舌に弱い電流を流すと味を感じることはご存知だろうか。(すぐに試したらダメですよ。電流値によっては死ぬよ)ならば、デジタル・アナログ変換回路を通して、味の再現ってできないかな?

 口の中にその出力端子を入れておき、パソコンからUSBポートを通して味の波形を送り込むことができたら、珍味一覧をクリックするだけで、その味が伝わるページが作れるね。コレができたら飲食店のホームページで革命的なことが起きるんだけどな。

 フラッシュの映像に合わせて味を送るっていう、新しい表現方法もできる。想像すると結構面白そう。

 でも、試すのにちょと勇気が必要だけどね・・・。





2007年10月28日(日)

 瞬間移動・・・


 この一週間、ほんとにハードだった。どれだけハードかというと、帰宅してパソコンに電源を入れる時間が無かったほどハードだった。

 普通じゃん。 まぁね。普通の人ならそうかも知れないが、ワタシの場合はちと違う。

 仕事で一日中パソコンを使っているが、肩コラないし疲れも出ないタイプの人間なので、帰宅後もパソコンに向ってホームページの管理(ここ以外に6件あるよ)をしたり、西宮文学全集さんへ送る原稿を書き溜めたりしている。つまり、帰宅してからも食卓に座っている時間よりキーボードの前にいるほうが長い。箸を持つよりマウスを持つ人間なんす。

 ヒトは、ワタシのことを「パソコン依存症」と呼びます。

 くそぉ~。病人扱いしやがって!

 で、そんな依存症のヒトがパソコンに向わなかったほどハードな1週間だったということ。

 ・・・え?

 それで?   って?

 ・・・・・特に無い。

 忙しすぎて、何も頭に残らなかった。
 気がついたら1週間経っていたという感じ。

 ・・・瞬間移動でもしたかな。

 そうか、ついに〝トランスワープドライブ〟が完成したのか・・・。

 それとも時空の切れ目にとびこんだのか、誰かが時間規則を破って過去を変えてしまったのかも・・・。

 ア・タ・マ おかしい?





2007年10月29日(月)

 時の流れを考える(1)・・・


 昨日、時間規則の話が出たので、何ソレ?と思われた方にご説明します。

 簡単な話、時間規則というのは〝遮断機が降りてきたら電車の通過を待ちましょう〟みたいな社会的秩序を守るルールと同じで、〝たとえどんな些細なことでも過去を変えてはならない〟という時間的秩序を守るルールのこと。

 現実の世界では過去を変えることはできないので、これはSFの中でよく使われるタイムトラベルでのお話し。コレを守らないとタイムパラドックスという訳の分からないことが起きてしまう。

 たとえば、今日、友人と大喧嘩をした人がいたとしよう。どうしても収まりがつかなかったこの人は、何か嫌がらせをしてやろうとたくらんだ。
 以前から友人の両親が結婚したのは偶然の出合いがきっかけだったことを聞かされていたので、ふたりの出会いを邪魔してやろうとタイムマシンに乗り込み過去へ飛んだ。

 方法は何でもいい。女性(友人の母親になる人)に家が火事ですよと言ってやってもいい。そうするとその女性は慌てて確認のため帰宅するだろう。ほんとうならばこの女性はこれから友人の父親になる男性と偶然出会って、そこからふたりは恋愛を始めて結婚に至るのだが、この人のウソのために出会うこともなくなり、当然、結婚することもなくなる。そうなると友人も生まれてこないことになる。

 コレが時間規則を破ったということだ。

 さぁ、ここからややこしくなりますよ。タイムパラドックスの始まりだ。

 過去を変えた瞬間に友人が生まれることはなくなるので、この人は友人と喧嘩をすることも無い。当然この人の記憶から友人に関する事柄が全て抹消される。友人の知り合いや学校のクラスメイト全員にいたるまで、友人と関係していた人々の記憶から友人に関する事柄が全て消え去る。

 ここでおかしなことが起きる。

 この人から友人の存在がなくなったのに、なぜ今日タイムマシンで過去へ戻って、両親の出会いを邪魔できたのか。両親の結婚の邪魔をした瞬間にこの人も存在できなくなるよね。

 これがタイムパラドックスだ。原因と結果が逆転する奇妙な現象になる。

 コレについては、宇宙船USSボイジャーのジェインウェイ艦長が明快な解答を出している。

 「考えないコト!」 だそうだ。

 う~ん。さすが良いお言葉を残していらっしゃる。

 コンピュータのプログラムでもほんの少し似たことが時々起きる。タイムトラベルとは全然異なるが、プログラム自身が自分のプログラムを潰してしまうことがある。こうなるとそこから先は暴走を始める。
 それとか、ある処理の中でこの処理とはまったく異なった処理で使用しているメモリの一部分を壊すことがある。このようなバグに見舞われたらなかなか原因が見つからない。いつ始まるか検討もつかないので何日も悩む日々が続く。

 う~。いやだ。

 時間規則は守りましょう。

2007年10月30日(火)

 時の流れを考える(2)・・・


 昨日は時間が無くて過去の話だけに終わってしまった。

 時間が無いって?
 そうなんす。最近忙しくてゆっくり書く時間が無い。で、少しでも空いた時間に文章を書き込こむようにしているが、その空いた時間というのももうほとんど無く、寝る寸前の空いた時間とか、トイレの中とか(あははは)

 それから仕事中とか・・・ がははは。

 昨日は過去を変えたらダメなのが時間規則だと書いたが、まだあるよ。
 未来のことを知って、それとは異なることをしてもだめなんだ。
 コレも時間規則に反する。

 例えばタイムマシンへ乗って未来へ行ったところ、親友は癌に犯されており発見が遅れたために死ぬ運命だということを知ってしまったとする。親友には小さな弟がいるのであまりにも気の毒に思い。癌が発病してひどくなる前に医者に行かせて、結果として命を救ってしまった。
 これが〝未来を知って時間の流れを変えてはいけない〟という時間規則に反する。

 ほんとうなら、親友の弟は癌で苦しみ死んでいく兄を目の当たりにして、医者になることを決意。その後、医学博士にまでなり癌の特効薬を開発することになっていた。弟の開発した薬は画期的な治療薬で、このおかげで癌は風邪を治療するのと変わらないような病気になるはずだった。

 ところが時間規則を破って、親友を助けてしまったので、この弟は医者にならず癌の特効薬は発明されず、相変わらず癌は怖い病気のままで、全世界の癌患者が大勢死んでしまうことになる。その中には今後大発明をするはずだった人々も含まれている。
 時間の流れをほんの少し変えてしまったおかげで、未来は壊滅的なことになるかもしれない。

 ね、コレも時間規則を破った結果でしょ。


 内緒だけど、ワタシは23世紀のパソコンを持っているのだよ。マウスもキーボードもいらない。考えるだけで文章が組み立てられて入力されていく。WindowsもMac OSも石器時代の遺物にしか感じられない。
 トイレの中だろうと、出勤途中であろうと、わずかな時間さえあれば原稿を入力できる。どのような仕組みかも分かっているが、これは公表できない。公表すると時間規則に反する。

 宇宙全体を守るために黙っているのだ。

 がははは。

    おおウソつきやな。(むぷぷ・・・)