過去の恥ずかしい記録をまとめました。

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-過去ログは古い順に並んでいます-

2016年 6月12日(日)30.5℃(午後 12時55分)

数字に操られている……

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 最近思うことがあります。

 あ、花粉症は一ヶ月早く始まって、一ヶ月早く終わりました。季節がひと月早く巡っているようです。
 と、前置き終了。

 で、最近思うのは。
 ガソリンの残量を示すメータが半分だと「まだ半分もある」と思えるのに、スマホの充電が49%になると、何だかお尻の辺りがむずむずします。

 ちなみに蟯虫はもう飼っていませんので。いたのは小学生の時です。
 衝撃の暴露………でもないか。西宮文学全集の第一話で堂々と暴露していますから。

 なぜに、お尻から蟯虫の話に……………。
 お食事中の方。申し訳ありません。

 こうやって話がどんどん変わっていってしまうのは、ワタシの特徴でして。その理由は、行き当たりばったり、思いつくがまま、その場しのぎでケセラセラとキーボードを叩くクセがあるからです。
 いかんですね。だからあそこで書かせていただいているSFチックな物語が、いつまで経っても腰のすわらない内容になるのですね。

 そういえば。最近、一票を投じていただく方の数が増加気味のようで大変ありがたく、改めて感謝の意をお伝え申し上げます。
 あなた様の投じる一票がワタシの血となり肉となり、脂肪となって行くのです。この場合のメタボは大歓迎でございます。できれば次もお願いいたします。

 ──ってぇぇぇぇ。最近思うことがどこかへ飛んで行ってしまってるがな!
 つまり、ガソリンだと半分で「まだまだ」なのに、スマホだと焦り出すという話でしたね。

 これってやっぱ数字が原因でしょう。具体的に数値化されることで、潜在的な意識にズキズキ突き刺さるのです。
 ようするに読者様からの人気投票を気にするがあまり、数字ばかりを追ってしまっているという、薄っぺらな話にたどり着く………あ~。やっぱりレベルの低い、毒にも薬にもならない話で終わるのでした。

 あ。そろそろ西宮文学全集を書き始めなくては………と締切日を二日も過ぎているのに、こんなことを言いている……ワタシって。

 大物だなぁぁ。



 あほや……………。( ̄ω ̄;)





2016年 6月26日(日)26.0℃(午後 6時55分)

薫り立つ松……

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天気の良かった先週の週末のことです。久しぶりに中国自動車道を利用して有馬温泉へ行ってきました。
 と書くと、「ご旅行?」
 と訊かれそうですが、イエイエ。気分だけ浸りたくて………。

 住んでいるところからは、高速道路を使えばクルマで約十五分で有馬温泉のど真ん中へ行ける距離です。ですので、わざわざ高速を使って行くことも無く、普通は一般道路を通って、小一時間掛けて行っています。

 温泉好き?
 でもありません。ただの婆さんの散歩ドライブです。
 さすがに93歳になるとたいして歩けません。でも気持ちはまだ二十歳過ぎですので──すんげぇ過ぎてますが──どこか連れて行けと言われます。そこで近くて、かつ山の中で、観光地でもあり。結構旅行気分にさせてもらえるので、気晴らしによく連れて行きます。

 今回はさらに旅行気分に浸るために、高速道路を利用してみました。

 ビルが立ち並び、大型ジェットが離陸する大空を仰ぎつつ高速道路に入り、約十五分で深山の中。気温が一気に下がり、空気も清々しく透き通る山の中に飛び込みます。
 空は蒼く晴れ渡り、新緑が目に射してまぶしい中を有馬温泉からさらに数分で目的地。空地に車を止め、下り立つと爽やかな松の薫りが鼻孔をくすぐり、一瞬で子供時代にまでタイムスリップです。

 そうです。子供時代は目の前にそびえ立つ六甲山の表側の山麓に住んでいました。現在、そちら側は宅地開発が進み過ぎ、完全に破壊されてしまいましたが、この裏側はまだ当時のままです。松の薫りもそのまま漂っています。

 この香りに包まれ育っていますので、深呼吸した途端にタイムスリップします。一般道路と時間を使って表側から回って来るとじわじわと変化して到着しますのでそれほどの感激は無いのですが、都会から瞬間移動したような感覚は新たな気分になれました。高速代を払った甲斐があります。結構取られましたが……………。



松、松と書いているのに、写真はカエデですみません

松の薫りを嗅ぐと必ず脳裏によみがえるのは、夏になると山を登り松林の中にある池へ泳ぎに行く時の記憶です。今から半世紀近く前になります。

 プールで泳ぐのがかったるくて、子どもたちは山の中にある大きな池へ行って泳いでいました。もちろん今は近寄ることすら禁止ですけど。
 そこへたどり着くには、ひと汗、いや三汗は掻かくほどの山の奥で、いくつかの関門が待ち受けています。

 まず第一関門は行く手を阻む川。クツを脱いで両手で持って、清水のような中をじゃぶじゃぶ歩いて渡り、山の中に入ります。奥は松林ですが、続いて第二関門が待っています。

 その川で泳げばいいようですが、ここらは深みが無くて幼児専用ですので、大人ぶっているガキんちょは山を目指します。

 第二関門は登山道です。しかも登るのは花崗岩が剥き出しになった山肌部分。岩の隙間から芽吹いた背の低い松がしがみつくように茂っています。その岩のあいだを這って登って行きますので、否応なく松葉と対面するため強い香りが鼻を突きます。
 第三関門は人気(ひとけ)のまったく無い松林の中をひたすら歩く精神攻撃を喰らいます。そして鏡のように陽を反射する池が林を通してキラキラ見えたらゴールです。

 匂いが古の記憶を目覚めさせた、そんな気分で、とても心地良かったのでした。薫りの記憶というのも、なかなかいいものです。

 良い匂いならね……………。


 ところで──。

 西宮文学全集 6月号がアップされました。
 よろしければご訪問ください。