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Flash PICの起動

【2】何にもいらないよ

長々と必要なものを列挙してきましたが、Flash PICを使う限り何も必要ありません。なんとMPLABすら必要ありません。ハード類はすべてこのホームページのFlash PICのコーナーにあります。PICライターも半田付けも、配線も電源も何もかも要りません。

 ふつうこのような勉強をする場合は、実際に部品を使って回路を作って・・・という順序で進むはずですが、ホームページでそれをやるためには部品や基板を有料配布しなければなりません。それが出来ない場合は写真と文章だけで済ますかです。これは文章下手のワタシには酷というものです。そこで皆さんにFlash PICというトレーニングボードを無料配布いたします。(笑) それを使って勉強してみて、ある程度理解できてから本物のトレーニングボードを購入するという新しい手段もいいのではないでしょうか。ただし、Flash PICは架空のPICデバイスと架空の基板ですので、手に持つことはできませんので御注意ください。(^_^!)


トレーニングボード1のイメージ

Flash PICはICE で開発している時とほぼ同じ環境になっています。PICのプログラムを1命令ずつ動かして、内部の状態がどう変化しているかが一覧表示されます。また、好きな位置でプログラムを停止させるブレークポイントも付けれます。
 MPLAB IDEのシミュレーターと異なるのは、基板上の部品もシミュレーションしています。たとえばLEDの点滅プログラムを走らせて、途中で止めてもちゃんとLEDの動きも止まります。さらに基板上にあるボタンをマウスで押すと、回路図の通りに信号が架空のPICに伝わり、プログラムに反映されます。MPLAB IDEのシミュレーションでは、出力ポートが〝H〟なのか〝L〟なのかは表現してくれますが、そこに接続されたデバイス(この場合LEDやボタン)がどう変化しているかはまでは見せてくれません。

 ただし、欠点がひとつあります。

 速度が著しく遅いことです。インターネットのブラウザ上で動かしていますのでこれはどうしようもありません。できれば、パソコンのクロックは2GHz以上を推奨します。
 遅いといっても、人間には分かりません。PICの世界から見れば遅いということです。ということで速度重視のプログラムには向いていませんが、PIC初級の方には勉強の教材としてじゅうぶん対応できると思います。

 初級の方が最初に当たる壁がテーブルジャンプや論理演算ではないでしょうか。条件分岐や代入演算はイメージしやすいのですが、テーブルジャンプの瞬間や、連続する論理演算の結果などは、レジスタ類が瞬時に変化してしまうため、目が追いついても脳ミソが追いつかないというの実情です。
 作ったプログラムを走らせて検証しようと思っても、"え? え? " とおたおたしているまにプログラムはずっと先へ飛んでいってしまいます。慣れるまではレジスタがどう変化するのか先に頭の中で考えて、それからひとつ命令を動かしてそのとおりになったか、ワンステップずつ確認しながらゆっくりと進んでいくのが理想的です。このような使い方にはFlash PICはもってこいだと思います。


 これだけはしょうがない・・・。

 Flash PICが何もいらないといっても、PICのプログラム言語、アセンブラであるMPASMの知識だけは、プログラムを組む上で必要です。それと、PICのプログラムはパソコンのプログラムと違ってハードウエアに非常に密接しています。ですので回路図を読む力も必要になってきます。次の項目ではそのあたりのことを説明します。

【2】何にもいらないよ ----------(ここまで)