お品書き
- ・ 初めてのCINEMA 4D Lite
- ・ 複雑怪奇なマネージャ構成
- ・ 混乱するショートカット
- ・ クセがすごいぞ C4D L
- ・ ライトと影と反射物
- ・ カメラ
- ・ AEとの連携
- ・ ヌルはヌルなのに。レイヤーはなぜ?
- ・ 回転は迷宮への路 その1
- ・ 回転は迷宮への路 その2
- ・ 回転は迷宮への路 完結
- ・ マテリアルと投影法 その1
- ・ マテリアルと投影法 その2
- ・ マテリアルと投影法 完結
- ・ 様々な物体を作る
- ・ 太陽系を作る
- ・ ブタさんを作る
- ・ モーグラフを使う
- ・ PCBを作る
- ・ デフォーマを使う(波打つ廊下)
- ・ 枯れ葉よ~
- ・ ペーパーアニメーションを考える
- ・ アナモルフィック
- ・ 平行投影
- ・ 球体鏡の内部へ
- ・ もしも鏡がうねったら
- ・ ファンタジーな世界を作ろう1
- ・ ファンタジー(2) カメラワーク
- ・ カメラを滑らかに走らせる
- ・ トラブルコレクション
- ・ Cinema 4D Lite FAQ
- ・ My Portfolio
トラブルコレクション
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キーフレームが打てるようになったら、あとは AEと同じです。ひたすら作るべし、です。
でも突然のトラブル。AEより情報の少ない C4dです。途方に暮れながらネットをさ迷うことになります。そんな方の手助けになればと思い、ここに綴っておきますので参考になさってください。
【タイムラインのトラブル】
● 関係ないObjまでドープシートのトラックに並ぶ
● アニメーションプレビューがフレームレートよりもはるかに遅くなった
● キーフレームを打ったすべてのオブジェクトがタイムラインに出ない
● タイムラインのトラックをクリックしても、OMにフォーカスが当たらない
● タイムラインとOMの連携がおかしい
● OMからタイムラインにドラッグ&ドロップしても表示されない
● タイムラインでOM通りの階層表示にならない
この二つは設定ファイルの初期化で直りました。その方法はこちら。
● タイムラインで表示を自動モードにしているのに、オブジェクトの一部しかトラックに並ばない
● タイムラインの再生ヘッド位置に変な領域が表示されて再生ヘッドが置けない
● キーフレーム位置に妙な選択枠が出る
● 複数のキーフレームを選択して別の時間にコピペをすると、時間の隙間が詰められてしまう
● 一つのキーフレームを選択して別の時間に移動するだけで別の時間のキーフレームがくっついてくる
● キーフレームの選択で、選択追加が "Shift"を押しながらではできなくなった
● キーフレームの四角が再生ヘッドの真ん中に行かなくなった
● キーフレームや再生ヘッドの位置が中途半端な位置で止まる
● 一括トラックが選択できなくなった。
● 移動させたキーフレームが元からあるキーフレームに重ならない
● スナップを有効にしてもキーフレームがスナップされない
● スナップ設定で『キーにスナップ』をオンにしてもキーフレームにスナップしない
● タイムラインのトラックをDelキーで削除したらキーフレームが全部消えた
● キーフレームをまとめて消すには?
● キーフレームとおりに動いていたのに動かなくなった
● 打ったキーフレームが反映されない
まずはこの写真をご覧ください。
【スプラインの先頭ポイントを選択しているのに……。】
この写真は、スプラインと円形オブジェクトをスイープさせようとしているところです。分かりやすくするためにスイープは機能していません(オブジェクトマネージャのスイープを×にして止めています)
通常なら、ピンク矢印の場所に緑矢印が示す 3Dギズモ(3Dカーソル)が出て編集するのですが、妙な位置に移っています。このままこのカーソルを動かしてもスプラインのポイントを移動できますが、カーソルの位置とずれているためにとてもやりにくい状態です。
どうしてこのようなことになったのかは不明ですが、こんなことは日常茶飯事の C4d Lです。いまでも "Ctrl+Z"と"Shift+Ctrl+Z" の呪縛に苦しんでいます。
ところが、今回ばかりはどこを調べても直らず、もちろんネットを探しましたが、こんな現象は見つからず、非常に焦ってしまいました。
この現象はWindows 11のマシンだけに起きていますので、マシンを疑ったりソフトを疑ったり、そりゃもう散々でした。
では結論です。
そういう設定があったからでした。
どんなときにこれを使うのか、謎の設定が多いのも C4dの特徴ですから、ここは笑って終わらせましょう。
もとに戻す方法です。
初めての方にも解るように順を追って説明します。
まず、オブジェクトマネージャのスプラインの項目を選択してください。これをしないとまったく無意味です。初めのうちはパネルやアイコンの多さに圧倒されて、何が何だかわからないまま進んでいきますので、体に焼き付くまで反復練習です。
とりあえず、オブジェクトマネージャのスプラインの項目を選択します。これでこちらの意図することがマシンに伝わります。
選択したら、問題のスプラインポイント(どこでもいいです)を選択してから、属性マネージャの【モード】を押します。
これもこちらのやろうとすることをマシンに伝えています。何を(スプラインを)、どうしたいのか(スプラインポイントを動かしたい)ということを伝えるとマシンの内部で着々と準備が進められていきます(少々擬人化しすぎですが……)
次の写真です。
【モードからツールを選びます】
モードを押して出たメニューにある【ツール】というのは、いま処理をしようとしている道具の詳しい設定が出ます。
また。この属性マネージャというのはあらゆるもの、テクスチャからオブジェクトの位置、ジェネレータのパラメーターからその他すべてです。それがここに表示されますので、最初は意味不明で支離滅裂でした。
ツールを選ぶと【軸】という項目がありますので押すと、はい次の写真です。
【選択を選びます】
開いたパネルにある【選択】を選びます。
何を『選択』という設定に変えたのかというと、『軸』の『位置』を『オブジェクト」から『選択』にしたのです。
つまり今までは選択したポイントの位置をオブジェクトの軸と同じ場所にしていた、ということでした。この『軸』も 3D作業のキモですのでじっくり勉強してみてください。
ということで、これで選択した場所を軸として認識するようになります。
【もとに戻りました】
はい、これでもとどおりです。ほっと胸をなでおろしてください。
ワタシは、この設定に気づくまで丸一日悩みましたが、解ればバカみたいな話です。
どうしてそのようなことになったのかは不明ですが、OMのウィンドウメニューにある【表示】→【メインレベルに上げる】で直りました。
透明のオブジェクトがあるとその後ろにあるオブジェクトのエッジのふちがギザギザになったジャギーがひどく出ます。理由はわからず、現時点ではあきらめています。
まず投影法の【UVWマップ】で、だいたいでもテクスチャが出ていますでしょうか。【UVWマップ】でも出ない時はマテリアルタグがそのオブジェクトに適用されていないか、属性マネージャのマテリアルタグにある【オフセット U】【オフセット V】をともに『0%』に、【サイズ U】【サイズ V】をともに『100%』にしてください。
投影法を【平行】にしている場合は貼り付け面と貼り付けるマテリアルの面が平行になっていない場合があります。つまりガラスにシールを貼ろうとしているのに、ガラス面に平行ではなく直角にしている場合がありますので、マテリアルを回転させて平行にします。方法はこちらをお試しください。『投影法の【平行】を使って、正確にテクスチャをに配置させたたい』
他にもオブジェクトの軸とマテリアルの軸座標が大きく食い違っているときにもマテリアルが出てきません。原点以外の座標で、スプラインペンを使った自由平面に押し出しをすると、押し出しオブジェクトの軸とスプライン平面の軸とが大きく離れてしまいますのでこのようなことが起きます。
軸の合わせ方は『オブジェクトの軸がバラバラなのをなんとかしたい』をご覧ください。
いくつかの原因を見つけています。
1.押し出しで作ったオブジェクトを、同じく押し出しで作ったオブジェクトでブールをかけて抜き型としたときに重くなることがあります。そうなったときは、抜き型として利用するオブジェクトを編集可能モード(ポリゴン化)してやると軽くなりました。
2.大量のインスタンスを作ったらパソコンが重くなって参照オブジェクトが移動させにくくなった
『破砕』なども大量のオブジェクトを利用しますので、インスタンス化するのが効率よくなりますが、インスタンスの親である参照オブジェクトも破砕のアニメーションの中に混ぜるととんでもなくパソコン重くなります。参照オブジェクトは見えなくして、ステージの隅にでも置いておくのが得策です。
3.大量のオブジェクトが重なっている周辺で、スナップを有効にしてオブジェクトを動かすと、スナップ先を求めて、しばらくパソコンがフリーズするときがあります。『スナップを有効』をオフにすると元に戻ります。
■2023.07.22補足
【対策案-1】
オブジェクトが増えてきて重くなるのは致し方ないことで、パソコンのスペックに大きく左右されます。少しでも楽にするなら ここはAEと同じで、作業にかかわらない部分は非表示にするといく分楽になります。
非表示というは、属性マネージャにある『隠す』『従う』の切り替えを【エディタ】【レンダリング】ともに『隠す』にすることです。詳しくは 属性マネージャの『従う』『隠す』ってどう使うのかをご覧ください。
オブジェクトがたくさんあって、個々にそんなことやってられないという方は、それらをまとめてヌルに入れてしまいます。つまり非表示にするグループにまとめてしまいます。そうすればそのヌルを非表示にすると子となったオブジェクト全部が従って非表示になります。
【対策案-2】
対策案-1と同じような方法ですが、非表示にするオブジェクト群をすべて同じレイヤーに追加したあと、レイヤーマネージャでそのレイヤの【表】と書かれた欄にある【目】のマークをオフにすると非表示になります。
ただし注意することがあります。
ここでいうレイヤーは AEとは全く異なることを思い出してください。レイヤーというよりグループというイメージです。そして、レイヤーに追加する方法はオブジェクトマネージャで追加するオブジェクトを選択してから右クリック→【レイヤーに追加】か、【新規レイヤーに追加】を実行するのですが、選択したオブジェクトに子の階層がある場合、その下階層にあるオブジェクトもすべて選択しないと親のオブジェクトだけがレイヤーに追加されて思ったとおりの結果になりません。
子階層全部を選択する方法は、最上階の親のオブジェクトを選択してから右クリック→【子オブジェクトを選択】を実行してからレイヤーに追加するとすべてが追加されます。この辺りは少々まどろっこしく感じますが、他に方法を見つけられませんでした。
【対策案-3】
作業しようと思うオブジェクトを別のプロジェクトに移し替えてそこで作ります。完了後、もとのプロジェクトに戻せば、プロジェクト設定が同じであればまったく同じ場所に現れますので、うまく合体されます。もとのプロジェクトと同じ設定にする簡単な方法は、作業ファイルを別名保存して、作業するオブジェクト以外をすべて削除すれば、同じプロジェクト状態でそのオブジェクトだけのファイルとなります。
反射チャンネルに『Beckmann』を使って、【減衰】を『平均』に、【表面粗さ】を『0』、【鏡面反射強度】を 『10%』以上にしますと、ピカピカに磨かれた金属鏡みたいな状態になって、周りにあるものをすべて映しこんでくれます。
ここまで強烈にすることはなくても、オブジェクトの表面をツルツルにして、『空』オブジェクトに貼り付けた景色などを映り込ませることはよくあります。しかし AEへ持ち込むと全くそれが反映されないというトラブルに遭ったことがあります。
これには二つの理由があります。
1.鏡面反射の設定はしているが、レンダリングしないで仮の姿を見ている。
2.映り込み用の画像ファイルが C4d Lのプロジェクトファイルが保管されている直下にある『tex』フォルダに入っていない。
慣れないうちは 1.をよくやらかしてしまいます。AEは黙っていても RAMプレビューが動いてレンダリングされますが、C4d Lはインタラクティブレンダーを実行するか、正式にレンダリングしないと、現在の状況が把握できません。キラキラ鏡面反射しているように見えるのは仮の姿。それは設定どおりではないので注意が必要です。これは影や光の反射などもそうですのでレンダリングすることを忘れないようにしましょう。
焦るのは 2.が起きたときです。C4d L は『tex』フォルダー以外の画像も【一般設定】→【ファイルアセット】→【パス】で指定すれば、別フォルダの画像でもリンクされますが、AEでは C4d Lプロジェクトファイルが保管されている直下にある『tex』フォルダとしかリンクしてくれないようです。もし、鏡面反射の映り込みが出ないときは、texフォルダにその画像が入っているか確認してみてください。
理由は解りません。おそらくですが、インスタンス化されたオブジェクトすべてが、その参照オブジェクトにぶら下がっているからだと思います。100個のインスタンスの参照オブジェクトになると、ほんの少し移動させようにも、まともに動かなくなります。なので参照オブジェクトはあくまでも参照用としてエディタビューの隅っこのほうにおいて、キーフレームアニメーション等には使用しないようにしています。
インスタンス化されたオブジェクトの親を誤って消すとインスタンスとのリンクが切れてインスタンス化されたオブジェクトがすべて消えてしまいます。OMにはリンク切れの赤いチェックマークが出ます。
親のオブジェクトが元に戻れば問題ありませんが、ファイルを閉じてしまうとリンク切れはそのままです。このようなときは、親を新たに作り直すしかないのですが、バックアップがあればそっちの OMからコピペすることができます。それでもリンク切れが続行するときは、まずリンク切れを起こしたすべてのオブジェクトを選択します。続いて【属性マネージャ】の【モード】が【オブジェクト】になっているのを確認してから【オブジェクト】欄を開き、【参照オブジェクト欄】の右端にある矢印マークをクリックした後、OMにある親オブジェクトを選択するとリンク切れが訂正されます。
スプラインに新たなポイントを追加しようとして、ライン上へマウスを持って行くと、ラインがハイライトして、追加ポイントのタイミングを知らせてくれます。そこで『ctrl』を押しながらマウス左クリックを押すとポイントが追加されるはずなのですが、たまに打たれずに新しいスプラインの開始点として認識されて、新規スプラインができてしまうことがあります。
この状況をよく観察していると、マウスがラインと重なってもスプラインがハイライトしません。つまり認識されていないようです。
原因はいろいろのようで。
① OMに並んでいる対象となるスプラインを選択していない。
② ツールがスプラインペンになっていない。
③ 押し出しとかスイープジェネレーターがジャマをしている。
④ スプラインをたくさん使いすぎていて認識されなくなっている。
①と②は、操作ミスですので反省してやり直すしかありません。ワタシはいまだにしょっちゅうやってしまいます。
③ は、OMのジェネレーターにある『✓』マークを『×』に替えて一時的にスプラインに戻せばオーケーです。
④ は、そのスプラインを新規レイヤーに入れて、レイヤーマネージャーから『ソ』と書かれた欄にあるアイコンを押して、そのレイヤーをソロ状態にすると、エディタビューにそのスプラインしか出ないようになりますので、そうなると解決できます。
レイヤーに入れずにそのオブジェクトだけをエディタビューに出す方法はいまだに見つかっていません。ずっと悩んでいます。
マテリアルの【反射】チャンネルにある、【表面粗さ】【鏡面反射強度】や【スペキュラ】などを駆使して光りの反射具合を調整しているときに、どうしても光の反射が消えなくて悩んだことがありました。鏡面反射強度を 0%にすると消えるのですが、それでは映り込みまで消えてしまいます。
この時に気づきました。
【空】オブジェクトを使って、映り込み用の画像をテクスチャとして使用しているのですが、その画像に写っている太陽が反射しているのでは、と。
そこで別のおとなしい目の画像に切り替えたところ光りの反射が消えました。
映り込み用の画像に太陽のような強い光を放つものがあると、オブジェクトに強烈に映り込んでしまうのだと痛感しました。
作業を進めていくうちに、いつの間にか Z軸と Y軸が入れ替わってしまったり、X軸が上に向いてしまったりして戸惑ってしまうことがあります。いくらビューを回転させても元に戻らない。そんなトラブルがたまに起きます。どういう理由でかはわかりませんが、これは作業平面が動いてしまったからです。
こんなときは、左隅にある【縦アイコン】の 【作業平面】アイコンをオンにします。
【左隅の縦に並んだアイコン類】
これで作業平面が自由に動かせるようになります。
次に【座標マネージャ】を出して、
【座標マネージャ】
X、Y、Z、H、P、B、の数値をすべて 0にします。これが初期状態の作業平面のようです。狂ってしまった原因は、おそらく知らないうちに【作業平面】アイコンがオンになっていて、オブジェクトを移動させたり回転させたときに、作業平面の方が動いたのではないかと思われます。
作業平面モードをやめるときは、左隅にある【縦アイコン】の【モデルモード】に戻します。
ライトや影はレンダリングしないと正しく反映されません。インタラクティブレンダーを利用して対象物が常にレンダリングされるようにしてください。それとインタラクティブレンダー領域の右側に小さな三角形があります。これを上部までドラッグするとレンダリング精度が上がります。
おそらくそのオブジェクトはターゲットタグで制御している、あるいはパスに沿って移動するなど、何らかの制御を受けていると思われます。どうしても動かしたいときは、そのオブジェクトに親ヌルを作って(【alt】+【G】キーが便利)そっちを制御の対象にすれば、子となったそのオブジェクトは親に従って動きつつ、自由に向きや位置を変えることができます。
おそらくそのオブジェクトにはキーフレームが打たれていると思われます。オブジェクトを3D軸で動かしたり、属性マネージャで数値を変更したりした後に、キーフレームを打たないでいると、再生ヘッドを動かしした瞬間に元の位置に戻ってしまいます。
よくやるのは、アニメーションツールバーの【自動記録】ボタンを押すのを忘れていて、オブジェクトの位置決めをした後、再生ヘッドを動かしてしまい、その瞬間に苦労が水の泡になることがあります。ほんと気力が抜けますね。
はい出ません。理由は知りません。たぶん背景は AEで自由にどうぞということではないでしょうか……と勝手に思っています。
しかし意外とこれは便利な仕様になります。【床】を配置しないと(床は AEに転送されます)、完全に宙に浮いた状態で AEに送られてきますので、AEのレイヤー次第で前面にも背面にもできて、エフェクトを施した平面とかと混ぜ合わせて自由になります。
スプラインが閉じずに『押し出し』で平面にならないときは、スプラインの『オブジェクト』欄にある "スプラインを閉じる" へチェックを入れます。
親となるヌルの軸の位置がとんでもなく遠くにあるからかもしれません。こんな時は子のオブジェクトを選択してから、 【メッシュ】→【軸】→【親を中心に】 を使います。すると子のオブジェクトの軸位置に、親の軸が揃えられます。
デフォーマを掛けるオブジェクトの【分割数】もデフォーマに影響します。そのあたりも見直してください。
タイムラインの 【表示】→【アニメーションエレメントを表示】をオンにしておけば、アクションの点いたキーフレームだけが表示されます。
オブジェクトが増えてファイルが大きくなると、PCへの負担が増大して動きが鈍くなるのは仕方がないことですが、アニメーションプレビューまで遅くなると動きが把握できなくて修正が困難になります。とくに 1シーンのフレーム数を決めて時間まで計った動きになると大変です。
AEなら解像度を下げたり、無関係のオブジェクトを非表示にしたりして対処しますが、C4d ではそれが無いようです。
こんな時は、【アニメーション】→【フレームレート】で、【すべてのフレーム】をオフにしてみてください。ただし【プロジェクト】はオンにしておかないと、プロジェクトで決めたフレームレートとおりに動かないようです。
こうすると再生が間に合わないと間引いてくれるみたいで。映像はとびとびになりますが、フレームレートとおりにプレビューしてくれます。
オブジェクトの表面に貼り付けるテクスチャが色々と用意されていますが、それを適用して mp4などの動画に落とすと模様だと思っていたのが動き出して面食らうことがあります。ワタシが遭遇したのはテクスチャの中にある【サーフェイス】→【炎】でした。
炎が燃えるようなイラストでしたので、あるオブジェクトの模様にちょうどいいと思って貼り付けたところ、C4d上でのプレビューでは動かなかったのですが mp4にエンコードしてから見ると、何んと燃え盛る炎の動きをして、動く模様となったのです。
これはこれで面白いのですが、その時のシチュエーションと大きくずれていましたので困惑してしました。
こんなときは、【炎】と描かれた長細いボタンを押して、その中の【シェーダー】を開いて、属性欄にある周波数を 【0】にしたら止まりました。ちなみに、C4dでのプレビューでアニメーション化されたテクスチャを動かしてプレビューさせるときは、【マテリアルエディタ】→【エディタ】→【アニメーションプレビュ】にチェックを入れます。こうしておけばこの【炎】のテクスチャも C4dでのプレビュー時に見ることができたのです。
また、アニメーション化されたテクスチャは自分で作った mp4や Gifアニメなどをテクスチャとして使えることも覚えておくと便利です。このときにも C4dでプレビューするようにしておけば便利です。
画面左隅にある縦に並んだアイコンの 2番目、【モデルモード】がオフになっています。他にも上に並んだアイコンの 3番目が【選択ツール】になっていますか?
レンダリングすると正常なのですが、エディット中になると、二つのオブジェクトが重なった部分がギザギザとなってとても見づらくなったことがありました(下記写真の上)。
こんなときは、 【属性マネージャ】の 【プロジェクト設定】→【ビュークリッピング】を今より大きくすると直りました。理由は不明です。
下記の写真上が設定前。下が設定後です。
[1] エディタビュー(作業画面)
[2] アニメーションツールバー
[3] 属性マネージャ
[4] オブジェクトマネージャ(OM)
[5] タイムライン(TM)
キーフレームを打ったオブジェクトがエディタビューに2~3個並びだすと気付くと思います。デフォルトでは [4] オブジェクトマネージャ(OM)から[5] メインタイムラインへは連携していて、OMでオブジェクトをクリックすると、[1] エディタビューのオブジェクトとタイムラインのオブジェクトがフォーカスされます。でも反対にタイムラインのオブジェクトをクリックしても、エディタビューや OMにはフォーカスされないことを。
AEから移行してきた人には、タイムラインとエディタビュー、そして OMは双方向から連携して欲しいのですが、C4D Lでは一方通行でしかリンクしてくれませんでした。
オブジェクトの数が少ないうちは、タイムラインのオブジェクトがエディタビューのどれか把握していますが、多くなってくるとエディタビューのどれが目的のオブジェクトだか分からなくなります。OMをクリックするとタイムラインにフォーカスが当たりますがその逆ができないと、いちいち OM内を探す羽目になります。
OMとタイムラインの連携を切る必要がいつあるのかよく解らないのですが、AEでいえばレイヤーをクリックしてもコンポジションウインドウ内のオブジェクトが選択されないのと同じで、不便極まりないと思うのですが、調べてみると C4D Lには謎の設定がいくつもありました。
それがタイムラインの【表示】→【リンク】にある 4つの項目です。
この項目が OMとタイムラインの連携に関係しているのですが、それ以外にもオブジェクトをトラックへ表示させるのに重要な設定があります。
それはこれです。
【表示】→【自動モード】をオンにしたのが緑枠で、さらに【表示】→【表示】の項目を出した写真です。
これらの設定もOMとトラックの連携に関係している事が解かりました。
なぜにオブジェクトをトラックに並べるだけでこうも複雑に分けたのか、それに関しては謎ですが、とりあえずこういうモノだと納得しておきます。
まず重要なのは、自動モードが『オン』の場合と『オフ』の場合とで、タイムラインのトラックに関する挙動がまったく異なります。
【自動モードをオフにすると】
OMからドラッグ・ドロップしたオブジェクトだけをトラックに出します。複数のオブジェクトを一度にドラッグすればずらっと並べることもできます。
ただそれだけです。トラックをクリックしても OMにある同じオブジェクトにフォーカスは当たりません。
連携したければ、【表示】→【リンク】の【TLとOMの選択をリンク】をオンにします。するとトラック、OMどちらをクリックしてもフォーカスが当たるようになります。フォーカスが当たればエディタビューに配置してある画像にもフォーカスが当たりますので、どのオブジェクトキーフレームを操作するのかが瞭然となります。
これ以外の連携方法として、【表示】→【リンク】の【オブジェクトマネージャにリンク】があります。こちらをオンにすると。以前一度でもトラックに並んだ経緯があるオブジェクトだけがワンクリックでトラックに出ます。一度もトラックに並んだことのないオブジェクトはいくら OMでクリックしても並びません。並べたければ先ほどと同じようにドラッグ・ドロップします。複数のオブジェクトをトラックに並べてキーフレームの修正はできるのですが、どれか一つのトラックをクリックしたら他は消えます。また関係ないオブジェクトを OMでクリックしてもタイムラインは白紙に戻ります。
【表示】→【リンク】の【一方通行で選択リンク】は【TLとOMの選択をリンク】がオンのときだけ使えるモードで、OMからオブジェクトを選択するとエディタビューに配置してある画像にもフォーカスが当たりますが、トラックからオブジェクトをクリックしてもエディタビューに配置してある画像にはフォーカスが当たりません。
デフォルトでは【TLとOMの選択をリンク】と【一方通行で選択リンク】がオンになっているので、AEから移行してきた人には使いづらかったのです。
では続きまして【表示】→【リンク】の【表示とプレビューをリンク】を説明します。
次の写真を見てください。
先に掲載した【アニメーション作成用のレイアウト】の写真にある [2] アニメーションツールバーと、[5] タイムライン周辺だけの写真です。
タイムラインのすぐ上にある [0F]と書かれた入力フィールドと [90F]と書かれた入力フィールドに挟まれた [11F 78F]とある伸縮バーの右側、あるいは左側をマウスドラッグして伸ばしたり縮めたり、あるいはセンターをドラッグして移動させると、下のタイムラインの表示範囲が同期して伸び縮み、あるいは表示位置の移動ができます。この機能をオン、オフするのが、【表示】→【リンク】の【表示とプレビューをリンク】になります。オンにするとドラッグに応じてタイムラインの表示範囲が変化します。
この設定をオフにする必要があるの?
あまり深く考えないで進めましょう。まだまだ先は長いのです。
ちなみに、[0F]と書かれた入力フィールドと [90F]と書かれた入力フィールドはタイムラインの先頭と終端を決める数値です。自由にできます。AEにレンダリングとして転送される範囲でもあります。これについてはAEとの連携でお話します。
長々と書きましたが、【自動モードをオフ】にして使うメリットがあるのか首を捻りそうです。小規模なキーフレーム作業なら問題無いと思いますが、全体を俯瞰して調整するときに、キーフレームが打たれたオブジェクトがトラックに並んでいないのを知らずに修正をするのは問題です。全体を通したときに、そのオブジェクトだけずれてしまうからです。
では【自動モードをオン】にしたときの挙動はどうなるか。
【表示】→【表示】→【自動モード】をオンにします。
するとトラックにすべてのオブジェクトが並びます。並ばないときは下記をご覧ください。
【タイムラインで表示を自動モードにしたのに、オブジェクトの一部しかトラックに並ばない】
このままではアニメーションに関係ないオブジェクトまでトラックに表示されますので、【表示】→【表示】→【アニメーションエレメント】をオンにします。するとキーフレームを打ったオブジェクトだけがすべて並びます。また【表示】→【リンク】の項目も機能しますので注意してください。
OMとエディタビュー、そしてタイムラインの連携をこれだけ複雑に設定できる理由はまったくの謎です。一つどれかオフ、あるいはオンになると途端に挙動がおかしくなり困惑します。
そこで、AEに最も近い仕様になるための設定例を記載しておきます。ワタシはこれで作業しています。
【表示】→【表示】→【自動モード】オン。
【表示】→【表示】→【アニメーションエレメント】をオン。
【表示】→【リンク】の欄を下記のようにします。
【表示とプレビューをリンク】オン
【TLとOMの選択をリンク】オン
【一方通行で選択リンク】オフ
【オブジェクトマネージャにリンク】オフ
【表示】→【リンク】で【オブジェクトマネージャにリンク】がオンになっていませんか?
こちらが優先されるようで OMでクリックしたオブジェクトしかトラックに出ません。
【オブジェクトマネージャにリンク】がオフなのに一部のオブジェクトが出ないときは、次の方法を試してみてください。
① 念のため【表示】→【自動モード】にします。
② タイムラインの右端に並ぶ"家のアイコン"を押します。下記写真のピンク枠です。
③ 何らかの入力欄が出ます。そこでそこにある"白い家のアイコン"を押すと全種のObjが出ますので、後は"表示"→"表示"→"アニメーションエレメントを表示"と設定します。
④ 正常に表示されたら、②の "家のアイコン"をもう一度押して入力欄を消しても良いようです。この "家のアイコン"は何を意味しているのかは不明です。
よく解りませんがこれで直った経緯があります。
ふつうは再生ヘッドが動くエリアをマウスでドラッグすると、それに沿って再生ヘッドが動いてアニメーションがプレビューされますが、その動きをじゃまするようにフレーム0辺りに妙な領域(再生ヘッドがスキップされる領域)が出てすごくイラつくことがあります。そんなときは、タイムラインの【表示】→【リンク】→【表示とプレビューをリンク】をオンにします。
タイムラインの【編集】→【領域ツール】がオンになっています。オフにしてください。
キーフレームの選択ツールのようですが、ふつうにドラッグ選択があるのに、これは何でしょうね。
タイムラインの【編集】→【リップル編集】がオンになっています。オフにしてください。
自動的に空いた隙間を埋めたり、逆に常に一定以上空けるようになるようですが、なんだか難しそうで一度も使ったことがありません。
何かの具合で "Shift"を押してキーフレームをクリックすると、選択範囲が非選範囲と入れ替わる反転操作になってしまって困ったことがありましたが、ソフトの再起動で直ったことがあります。
タイムラインの【編集】→【タイムライン一般設定】→【タイムライン・タイムライン】→【セルに合わせてキーを描画】 にチェックが入っています。
タイムラインの【編集】→【フレームにスナップを有効】がオフになっています。オンにしてください。
タイムラインの【編集】→【触れただけで選択】がオフになっています。オンにしてください。
一括トラックというのはタイムラインのトラック表示エリアの最も上段にある『一括』と書かれたトラックに並ぶキーフレームで、これを選択するとそのフレームにあるすべてのキーフレームを選択したのと同じ扱いになります。全体移動などの場合に大変便利ですが、間違ってすべてが動いてしまうという事故にもなります。
スナップ設定で【現在の時間にスナップ】がオンになっていて近くに再生ヘッドがあるため、そっちへスナップされています。
タイムラインの【編集】→【スナップを有効】をオフにするか、【編集】→【スナップ設定】→【現在の時間にスナップ】をオフにする。
AEでは【alt】キーを押しながらキーフレームや再生ヘッドを動かすと周辺のキーフレームやレイヤーの先頭、終端などにスナップされて作業がはかどるのですが、C4dではだいぶ様子が違います。まず、【スナップを有効】をオンにしてもキーフレームにスナップするのではなく、スナップ設定でオンになっている項目にスナップするようです。
例えば『現在の時間にスナップ』がオンなら再生ヘッド位置にスナップしますし、『プレビュー幅にスナップ』がオンなら、タイムラインの先頭か終了位置にスナップします。しかしなぜか『キーにスナップ』をオンにしてもキーフレームにはスナップしませんので、AEのような軽快感がありません。
AEでレイヤーを削除したのと同じ理屈です。キーフレームを全削除する機能だと思ってあきらめましょう。
方法はいくつもあります。
① "Shift"を押しながらマウスドラッグで選択して削除。
② トラックを削除(全部消える)
③ トラックを選択、【ファンクション】→【前を切る】で再生ヘッドの位置から左側全削除。【後を切る】で再生ヘッドの位置から右側全削除。
④ 属性マネージャの数値左横のキーフレームボタンを "Ctrl"+"Shift"を押しながらクリックすると、押したボタンの座標に打たれていたキーフレームを全削除。
OMにロックのタグを設定してませんか?
OMのオブジェクトを選択して【右クリック】→【リギング】→【ロック】を置いていませんか。これはオブジェクトの修正ができなくなるので保護ロックかと思うのですが、アニメーションまでも凍結されます。本当の意味での保護ロックはレイヤーでロックします。詳しくは【レイヤーはAEと似て非なるもの】をご覧ください。
Fカーブを見ても動きはあるのに、まったく反映されない時がありました。ロックもされておらず意味不明でしたので、全部捨ててやり直したら正常に戻りました。
原因がまったく解らず、何をやっても元に戻らない、正常にならないときは AEのように設定ファイルを初期化することで直る可能性があります。その方法は、
① 【編集】→【一般設定】の最下部にある【一般設定フォルダを開く…】を押します。
② フォルダが開いたらC4D Lを閉じます。
③ 開いたフォルダ内にいくつものファイルがありますが、【prefs】フォルダだけが常に更新されていますので、個人設定だと思われます。また、開いた一般設定フォルダをすべて消しても問題なく初期化されますが、サインインからやり直しになるみたいなので、【prefs】フォルダだけを対象にします。
④ ワタシは【prefs】フォルダを削除していますが、何となく精神的によくないとお思いの方は、名前だけ変更してなんかまずいことになったら元に戻すという方法を取ってください。
⑤ C4D Lを起動すると新しい【prefs】フォルダができて設定が初期化されます。
【親ヌル】の説明はこちらに移動しました。