【4】クセがすごいぞ C4D L

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AEでアニメーションを作るには、レイヤーに割り当てられたタイムラインという時間の流れに変化点を打って、キーフレームとして記録管理していきます。どのタイミングで腕が上がって、次に右足が前に出て……といった具合です。絵も大事ですが、動きが死んでいては台無しです。この絵に命を与えるのがキーフレーム作業だと断言できるのではないでしょうか。


 キーフレームを簡単に説明しますと、ある キャラクタ の最初の変化点が、 Y=0、X=100、Z=0 であって、次の変化点が 2秒後で、Y=200、X=100、Z=0 だとしたら、そのオブジェクトは 2秒かけて上方向へ 200だけ動きます。変化点は回転やスケールなどにも打てるため、このキャラはステージを自由に跳び回れます。

 もちろん C4D Lにもちゃんとタイムラインはありますが、ドープシートとも呼ばれるようです。厳密にはこの二つは違うモノのかもしれませんが、ワタシには違いが解かりませんでした。現に C4D Lでもドープシートと書かれていたり、タイムラインと説明されたりしていて、とても混乱します。そこでワタシは AEと比較するために C4D LのドープシートはAEのタイムラインと同等の物だと認識することにしました。間違っていたらすみません。


 さてここから、4か月前にワタシが取った行動を思い出しつつ記載していきます。

 まずは C4D Lで 3Dアニメーションを行うために画面レイアウトをアニメーションにしました。
 【ウインドウ】→【カスタマイズ】→【レイアウト】→【animate】です。

 するとこんな画面になります。


[1] エディタビュー(作業画面)
[2] アニメーションツールバーとサブタイムライン
[3] 属性マネージャ
[4] オブジェクトマネージャ(OM)
[5] メインタイムラインのドープシート(TM)

作業画面が一変しましたが、パッと見た感じは AEと非常によく似ています。

 なぜタイムラインが二つあるのかは謎です。たぶんサブは初期のころにあった簡易的なタイムラインで、メインタイムラインはその後に作られたのではないでしょうか。

 それと C4D Lではタイムラインの中でドープシートと fカーブモードを切り替えています。AEでいうところのタイムラインがドープシートに、グラフエディタが fカーブモードにあたります。ですので、ここではドープシートもタイムラインと同じものとして扱っています。

 補足ですが。本気でキーフレームを打つときは、タイムラインをメインに持ってきた本気レイアウトを使います。ディスプレイを 3つ使った本気モードです。


上段のビューがエディタビューで、左下がカメラから見た映像、そしてメインがタイムラインです。

ビュー配置やマネージャ配置は自由にカスタマイズできますので、自分の使いやすい場所にセッティングしてから、ウインドウメニューの【ウインドウ】→【カスタマイズ】の【初期レイアウトとして保存】あるいは【レイアウトを別名で保存】を選んでおけば、次回からその配置で作業ができて便利です。



話をもどします。

 ここまではAEから移行してきたワタシでもすんなり受け入れることができました。タイムラインにキーフレームを打つ方法も同じです。属性マネージャの座標値が、P.X、P.Y、P.Zに示されています。ここで直接数値を変えればオブジェクトはそれに従った場所に移動します。続いて数値の左横にあるボタンをクリックするとタイムラインの再生ヘッド位置にキーフレームが打たれます。つぎに適当な時間まで再生ヘッドを動かして、オブジェクトの位置を変えます。続いて変化のあった座標のオレンジのボタンを押すと、二つ目のキーフレームが再生ヘッドの位置に打たれます。

 再生ヘッドというのは、下の写真を見てください。サブ、メインの両方のタイムラインにある水色のポインターがそうです。メインの場合下に向かって線が引かれてますが、その位置が現在の時間フレームで、写真では 919フレームを指しています。時間にして30秒と19フレームです。


何も難しいことはありません。AEとほとんど同じでした。異なるとしたら、キーフレームを打つ手段がたくさんあるところです。

[1] キーフレームを打ちます。どの座標のキーフレームを打つかは上記写真の[4][5][6]のボタンがオン(アイコンが水色)になっている座標です。
[2] 自動記録ボタン
[3] 不明
[4] オンにすると『位置座標』にキーフレームを打つことを許可します。[1]や[2]に影響します。
[5] オンにすると『スケール値』にキーフレームを打つことを許可します。[1]や[2]に影響します。
[6] オンにすると『回転座標』にキーフレームを打つことを許可します。[1]や[2]に影響します。

あと属性マネージャの座標に付属したピンクの枠内、P.X~P.Z、S.X~S.Z、R.H~R.B(HPBについては後ほど)の各ボタンを見てください。写真のように丸の周りが赤くなったボタンは、タイムラインのどこかにキーフレームが打たれていることを、オレンジの場合はその数値に変化があったことを示しています。そしてボタンの中が色づく時は再生ヘッドがそのキーフレームと重なっていることを示します。この時に押すとキーフレームが削除され、それ以外の時に押すと現時点での数値でキーフレームが打たれます。


 初めは手が込んでいると思っていましたが、慣れてくると煩わしく感じるようになります。ボタンが多くてそれぞれに使い方が異なるからです。

 例えば写真の [1]のボタンを押すと[4]、[5]、[6]でオンになっている座標値が打たれると説明しましたが、これは数値に変化があろうがあるまいが、キーフレームが必ず打たれます。回転させたけど、位置は変わってない、というような場合でも[4]と[6]がオンになっていれば、位置と回転のキーフレームが打たれます。変化なしの同じ値なので問題は無いのですが、タイムラインの上に無意味なキーフレームがどんどん増えていき煩雑になって来て修正するときに混乱します。

 変化しない座標を打たないように、[4]や[6]を状況に応じてオン、オフと切り替えていけばいいのですが、アニメーションが複雑になってくるとそれも煩わしいです。

 ならば、属性マネージャで示す座標値の左横ボタン(写真ピンクの枠)を押せばいいのですが、今度は押し忘れが発生します。押し忘れると再生ヘッドを次へと動かした途端、オブジェクトがもとの位置に瞬間的に戻ります。時間をかけてちょうどいい位置にオブジェクトを配置した作業が一瞬で消し去られてしまうと人生真っ暗になります。

 押し忘れた自分が悪いのですが、AEでは数値を変化させれば自動的にキーフレームが打たれましたので、ワタシのようにAEから移行してきた者は、ついボタンを押すのを忘れてしまいます。

 でもご安心ください。C4D Lにもそれがあります。[2]の自動記録ボタンです。これをオンにしておいて、後は記録する座標ボタン[4]、[5]、[6]を選んでオン。それ以後はひたすら再生ヘッドを移動させてオブジェクトを動かせば、座標に変化があれば、自動的にその値がキーフレームとして打たれていきます。

 AEと同じ雰囲気で作業をしたいのなら、これを使えばベストなのですが、実はこの自動記録ボタンは要注意ボタンでした。AEにはあり得ない奥の奥までの変化をキーフレームとして記録するボタンだったのです。

 気が付いたのはさっきまで動いていたオブジェクトが、ある時間を境に忽然と姿を消したのです。間違ったことはしてないはずなのにと詳しくタイムラインを調べると、キーフレームを打った覚えのないトラックがずらずらと並んでいました。マテリアルのカラーチャンネルの明るさとか、オブジェクトの基本プロパティであるエディタでの表示も『隠す』になっていたり無茶苦茶でした。

 AEでは自動記録ボタンが個々に分かれていますので、一度にこんなに大量のキーフレームを打つことができません。それなのに C4D Lでは一つの自動記録ボタンをオンにするだけで、すべてのオブジェクトの属性欄はもちろん、マテリアルの属性欄も全部が記録されるのです。

 初めはこのボタンを恨みました。このボタンをオンのままにしておいたら、タイムラインが無茶苦茶になる。常にキーフレームを打つオブジェクトを把握しておかないといけない。でもその考えを改めました。これがプロの使う道具(ツール)なんだと思うことにしました。

 そうです。だいぶたって気づいたのです。自動記録ボタンがオンの場合は座標値などの文字(P.Xとか)がオレンジ色になって警鐘を鳴らしてくれていたのでした。



【4】クセがすごいぞ C4D L    ここまででございます

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